フランス人は10着しか服を持たない

フランス人は10着しか服を持たない。原作は、LESSONS FROM MADAME CHIC。近年、アメリカでは大ベストセラーになったという。

著者はL.A.在住のアメリカ人女性。米国の各メジャー紙にコラムを寄稿するコラミストだ。で、売れに売れまくった今回のベストセラーだが、内容はむしろくだらない。早い話が、刹那的に生きる一部のアメリカ人(カリフォルニア人やハリウッドのセレブ)と、フランスの上・中流階級(パリ人)の比較論。前者を全面否定し、後者を大絶賛する。

フランス人女性は、強く、美しく、知的で、合理的で、自立し、ナチュラルで、見る目があり、自信に満ち、人生に満足している・・・つまりその存在自体を大絶賛しているわけだが、パリマダムにもいろいろいる。そういうステレオタイプ的なものの見方は危険だ。

大雑把で単純なアメリカ人が如何にも考えそうなことだが、逆に言うと、常に自国ナンバーワンなアメリカ人にしては、珍しい自虐見解とも言える。

著者が大絶賛する、フランス巴里マダムの生き方とは?

自分の好きなもの、自分に合うものを、手の届く範囲内で最高のものから厳選し、それを毎日、長く楽しむ。

この考え方を、服だけでなく、すべてのものに適用する。そうすると、日常生活は、ほんの少しの大好きなものだけで、そのヘビロテだけで、自然にまわっていく。そうするうちに、自分らしさというのが自然に身についてくる。それが年を上手に重ねるということで、フランス人女性のナチュラルビューティーにつながっていると。

それをうまい感じで端的にまとめたのが、フランス人は10着しか服を持たないのコミック版。原作でも、その翻訳でもなく、コミック版であるところがポイントだ。(繰り返すが、原作はくだらない。その翻訳版も宿命的にくだらない)

コミック版は、原作にある余分な部分を限界まで削ぎ落とし、そのエッセンスのみを抽出し、あらためて章立てをし、可能な限り最高な状態に仕立て上げている。編集の勝利と言えよう。このようにして生まれ変わったフランス人は10着しか服を持たないは、一読ならぬ、二読、三読の価値がある。



posted by ヒロミシュラン at 12:07 | Comment(0) | TrackBack(0) | 自己啓発で心豊かに | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする