小林麻央と黒木奈々のガン治療と、現代医学のいい加減

小林麻央が死去してほぼ一月。テレビを持たぬわたしは、当時、彼女の闘病の様子をネットでサーチしてみた。

その時、目にとまったのが、黒木奈々という女性。小林麻央と同じ年齢、同じ大学、同じ職業、同じ時期にガンが発見され、二人とも亡くなった。両方ともゆるい巻き毛のロングヘアで、女子力をがんがんにアピールしているところまで似ている。

決定的な違いもある。

小林麻央は、既婚者で2児の母。乳がんが全身に転移し、3年間の闘病の末、死去。享年34才。
黒木奈々は、独身で子供なし。スキルス胃がんで、発見から1年後に死去。享年32才。

小林麻央には愛する夫と子供がいたのに対し、黒木奈々の唯一の生きる糧は、アナウンサーという職業だけだった。とはいえ、二人とも美貌と負けん気を兼ね備え、オンナ真っ盛りの美しい最中に亡くなった。本人たちも、まさか自分が本当に死ぬとは思っていなかったに違いない。無念だったであろう。

黒木奈々について、もう少し話す。

黒木奈々は、元NHKアナウンサー。英語とフランス語に堪能とあるが、フランスには1年間、留学という名の遊学をしていただけなので、これはちょっとヨイショし過ぎの感もあるが、アナウンサーという仕事に熱中していたことは事実で、ガン発見後も、仕事復帰を熱心に熱望していた。

先日、その黒木奈々が、ガン発症後に書いた著書を読んだ。
未来のことは未来の私にまかせよう 31歳で胃がんになったニュースキャスターという本だ。

結論から言うと、まったくつまらない本だった。彼女は、自分の見た目にも、能力にも、並々ならぬ自信があり、32才で死ぬその瞬間まで、自分を信じ、自分を愛し、自分や自分を取り巻く環境、そして自分の人生に満足していたのだな、と思われた。

驚くべきは、その闘病生活だった。

上智大に合格し、アナウンサーという職種についたのだから、能力は平均以上だったはず。しかし、大学ではフランス語学科を専攻し、フランスにプチ留学し、アナウンサーという女子花形の職業につくという傾向から見ると、彼女は相当にセレブ願望が強い肉食女子であったことがわかる。そしてその知識や興味は、一重に、その方面へのみ、注がれていたようだ。

胃の大半を切除するという大手術を受けた後、抗がん剤治療を行っていた黒木奈々。その食生活は、目を疑うほどのジャンクフードの嵐だった。

すき焼き、焼肉、しゃぶしゃぶ、ビーフシチュー、ピザ、パスタ、うどん、ビビンパ、照り焼きチキンバーガー、フライドポテト、パン、ケーキ、ジャム、バター、ハチミツ、カステラ、チョコレート、アイスクリーム、たい焼き、生クリーム入りのロールケーキ、そして大好物の、木村屋のあんバターホイップはリピートで。

闘病中の彼女は、コンビニで買う菓子パンを常食としていた・・・

(このことを秀逸にまとめた記事がある。一読の価値あり)

太りたくはないけれど、痩せてはテレビ映りが悪くなる。痩せてはいけない。とにかく何かを食べなければ。自分が死ぬとはつゆほども思わず、1日も早いテレビ復帰を願い、日々闘っていたのは尊敬に価する。素晴らしいファイティングスピリットだ。しかし、このジャンクフードの嵐は何だ?

肉、肉、肉、スイーツ、スイーツ、肉、スイーツ、スイーツ、スイーツ・・・

ご存じのように、ガン患者の大敵は、肉、炭水化物、油だ。砂糖や乳製品もよくない。これらの栄養素は、ガン細胞の大好物。彼らを丸々と肥え太らせ、活発化させる。ガンに罹ったら、真っ先にこれらの食品を絶たなければならないのは、現代の常識だ。

黒木奈々は、外科手術と抗がん剤という、我が国の現代がん治療最前線の治療法をシナリオ通りに行ってきた。患者のカラダに言わせれば、外科手術と抗がん剤は、むしろガン細胞そのものより脅威である。がんで死ぬ前に、治療で死ぬケースも少なくない。冗談じゃないところが恐いところだが。

そんな西洋医学の荒療治を施した医師は術後、「闘病中は、何を食べてもよし」と言ったという。手術費と、オペの経験と、ベッド代と、薬代。病院側と製薬会社にお金が落ちれば、患者がその後どうなろうが知ったこっちゃないという了見だろうか。それとも、その医師は本当に知らなかったのだろうか。

黒木奈々もこうなら、小林麻央も同様なのだろうか。黒木や小林のような金のある有名人に対してでさえこうなら、一般の患者にも同じ対応であることは想像に難くない。外科手術と抗がん剤さえこなしたら、あとは何をやっても自由。何でも好きなものを食べてokよ、と。

そもそも何故、ガンになったのか。いくらガン細胞を取り除いても、臭いの元を絶たねば意味がないではないか。肉とかスイーツとか、そういうジャンクフードばかり食べていたから、ガンが育ってしまったという、科学的にも証明された事実を患者に伝えるのが、医師の役目だろう。切って貼って終わりじゃどうしようもない。

これは明らかに、医師の職務怠慢である。いや、犯罪以外の何ものでもない。

信じがたいのは、黒木奈々の母親も、過去にステージ3の乳がんに罹ったという事実だ。幸い、今まで再発せずに元気に生きているが、彼女もまた、常日頃から肉や油、小麦粉や砂糖なんかを食べまくっているのだろうか。それとも、野菜や海藻などの昔ながらの日本の健康食を、そうとは知らずに好んで食べているのだろうか。

黒木奈々も小林麻央も、31歳の若さでガンに罹り、発見後1〜3年という短期間に死んでいる。結局なにをやっても無駄な「死ぬガン」であった可能性が高いが、それなら、外科手術や抗がん剤治療などで体を切り刻み、死ぬほどの苦痛を体験する必要はなかったのかも知れない。

医師も職業人である。彼らも人間である限りにおいて、それで食べていかねばならない。もっとも手っ取り早く、もっとも確実にお金がとれる方法、しかも自らの「実績」になる手術と抗がん剤治療は、彼らの十八番。それがステージなんぼであろうが、どんな性質であろうが、ガン治療の手順は皆同じ。切って、貼って、叩く。

自分がガン宣告された時にとるべき行動を、まだ元気なうちからシミュレーションしておくのも悪くない。速攻性がなく、お金になり難く、科学的ではないと言われて久しい東洋医学だが、これは予防医学として、もっと脚光を浴びて然るべきである。

ガン治療は、知的な行為である。どんな治療があるのか、そしてその中からどの治療を選ぶのか。知識と選択。それは、己の命を賭けた、真剣勝負だ。

健闘を祈る。



posted by ヒロミシュラン at 12:05 | Comment(0) | TrackBack(0) | 大ブーイング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする