『深夜特急』沢木耕太郎

小田実の『何でも見てやろう』に並ぶ、いわずと知れたバックパッカーのバイブル的名著。沢木耕太郎の名を世に知らしめた最高傑作。当時は、本書を読んで本当に放浪の旅に出てしまった若者が続出したと聞くが、現在の若者はどうだろう。少なくとも、若者よ、本書は読まなくてはいけない。読んで世界一周した気になるだけでもいいものだ。(わたしがその手だ)
これを読むと、発展途上国と先進国の違いというのがよく分かる。具体的に言うと、トルコを境としたこっち側とあっち側の世界だ。ただ人を見ているだけでも、ぶちゃけ突っ立っているだけでも面白いのがこっち側、お金がなければ、知り合いがいなければ孤独と空腹で死にそうになるあっち側。どっちが旅して面白いだろう。どっちが住みやすいだろう。普通は間髪入れずにこっち側と答えるところだが、わたしはいささか欧州に憧れが強いのか、それでもいいからあっち側に行きたい。
それにしても、沢木耕太郎ってかなりの作家だと思う。彼はノンフィクションだけでなく小説も書く。なんと翻訳までする。ほとんど英語のこと知らなくてもあそこまで素晴らしい翻訳ができるなんて、彼の訳本を読むまで知らなかった。また別の機会に紹介するが、バイリンガルで文章が下手な人と、英語できなくて文章上手い人なら、後者の方が断然、上手い翻訳家になれる。てか、前者は英語だろうと日本語だろうと、ものを書くなんて芸当はできないかな。
深夜特急の解説に全然なってないが、兎に角まだ読んでいない人は必ず読んで欲しい。そして沢木ワールドを実感して欲しい。









posted by ヒロミシュラン at 16:20 | Comment(0) | TrackBack(0) | 殿堂入り | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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