『世界一わかりやすい英語の勉強法』 関正夫

関先生という方をご存知だろうか。なんでも、留学もせず、塾にも通わず、完全独学で英語をマスターした英語の達人だそうだが、その際に使った費用がなんと1000万円を越えるというから、驚きを通り越して「え?」てな感じだ。
現在は大学受験の予備校で英語の講師をしているのだが、授業は毎回200人教室が満席、その授業風景は遠隔受講システムで全国の校舎にライブ中継されるほどの人気らしい。人生、完全燃焼タイプの熱血教師だ。

関先生の著書には、『世界一わかりやすい授業シリーズ』があり、それぞれ、英文法、英作文、英会話、英単語、英語の発音がある。本日ここに取り上げた本書は「勉強法」ということで、具体的なテクニックには踏み込んでいないが、英語学習というものを高いところからばくっとわしづかみにした感じの説明になっている。

英語の学習だけではないが、物事を始めるには、まず現在の自分の立ち位置の確認とゴール設定、そのゲームを支配するルールの確認、ゴールまで最短距離で行ける方法などを確認する必要がある。これらをあらかじめおさえておくと、途中で道に迷ったり脱落することなく、無事ゴールに辿り着ける可能性が大きくなる。

先日紹介したサリー先生の指南書と基本的に言っていることは同じだが、関先生の方が(ファッションモデルなどせず)一途に、しかも自らの懐を多いに痛めて(1,000万越え!)英語を学んでいるだけに、より信頼性が高い気がする。また、非常にシンプルな文章のところどころには、絶妙なユーモアがちりばめられており、思わず噴出す場面も多々あることだろう。(71ページの欄外とか、174ページなんか大爆笑間違いなし)

さて、内容の方だが、英語学習というものをばくっと説明した本書を、ばくっと説明してみたい。

「TOEIC900でも使えない英語」というのが実際に存在する。何を隠そう、この私がそうだ。英語の基礎力はとりあえずあるのだが、目的が定まっていないため、例えば会社の国際会議なんかに臨時で引っ張り出されるとアワアワ状態になる。

そもそも、「使える英語」なんてのは、コピーライターが商売目的に編み出した実態のない幻想だ。

英語をやる目的はさまざまで、「受験英語」「TOEIC」「TOEFL」「ビジネス英語」「英検」「映画・洋書」「海外旅行」などがあるが、これらはすべてルールが違う。ルールの異なるゲームで同じ戦い方をしたら、永遠に勝てない。

4年制大学では、最初の1〜2年は理系・文系関係なく必須科目というのがあるかと思うが、英語学習もそれと同じで、英語の基礎固めというのが必要である。これは、留学だろうが、海外赴任だろうが、同時通訳だろうが関係なく必要。海外旅行のトラベル英会話に関しては、ぶっちゃけ単語の羅列とジェスチャーと気合でなんとかなるから、厳密に言えば不要だが。

関先生は、この英語の基礎固めのためのトレーニングメニュー、やる順番、鍛えるべき能力を、自らの体験をもとに説明していく。

留学もせず、塾にも通わず、完全独学で英語を習得したいが、かといって1,000万円もかけたくない、いや、かけられない、という方は、まずは本書を読んで、英語学習の見取り図を作ってみたら如何であろうか。

タグ:関正夫
posted by ヒロミシュラン at 12:50 | Comment(0) | TrackBack(0) | 英語をモノにする | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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