独裁政治の大虐殺の歴史

一つの民族を狙い撃ちした大虐殺といえば、ヒトラー率いるナチス・ドイツのユダヤ人大虐殺。ジェノサイド。あの計画は、ヒトラーの妄想によって生まれ、ユダヤ人を狙い撃ちした、彼のプロパガンダ。虐殺は完全に意図的で、言い逃れはできない。ヒトラーおよびナチス・ドイツは、歴史に裁かれた。

しかしここに、国家の愚策が、結果的にその人民を死に至らしめた歴史がある。共産党の歴史だ。国をあげて実施した政策の結果が、大飢饉。挙句の果ての、大量の餓死者。それは、組織犯罪として個人の責任に帰せられない。とはいえ、指導者は明らか。しかし毛沢東もスターリンも、いまだ共産党の世界ではスター扱いだ。

マルクス主義。貧富の差を憎み、私有財産を否定する。資本を社会の共有財産にすることで、金持ちも貧乏人もいない、ユートピアンな社会を作る。その平等主義の行きつく先が、大量の餓死者と、置き捨てられ腐り果てた食糧の山だとしたら・・・

それを地でやってしまったのが、中国と旧ソ連。ここに北朝鮮を加えたら、世界の共産圏の完成だ。たった3ヵ国にも関わらず、共産党の存在感は大きい。中国、ロシアが大国だからというのもあるが、小国北朝鮮ですら声はでかい。態度もでかい。なぜか共産主義国家はそろって強気。資本主義も完璧とは言えないが、共産主義は、もう、めちゃくちゃ。

中国もソ連もいい加減だから、実際何人が死んだのか、信頼できる統計はない。しかし中国では数千万から1億、ソ連では1500万人くらいが、ほんの2,3年の間に死んでいる。処刑された人もいるが、大半は飢饉の結果の餓死。人食いも発生。餓死する人がいる一方で、道端には大量の穀物が放置され、朽ち果てていったという。

すべては共産党の愚策の結果。

もう愚策すぎて、その愚策を丹念に解き明かしていく下記のような書物を読んでいると、だんだん脳がマヒしてくる。100万人くらい死んだと聞いても、ふーん、そんなもん?て感じ。あの時代に生まれなくてよかった。共産党の国に生まれなくてよかった。自分じゃなくてよかった。もはやそんな情けない感想しか浮かばない。

毛沢東の大飢饉 史上最も悲惨で破壊的な人災 1958−1962
悲しみの収穫―ウクライナ大飢饉
ポル・ポト―ある悪夢の歴史


大虐殺のまとめ(死亡者は推定)

組織:中国共産党
指導者:毛沢東
死亡者:4500万人(〜6000万人)
中国全人口6億人の5パーセントが餓死。

組織:ソビエト連邦
指導者:スターリン
死亡者:1450万人(〜2000万人)
うち、500万人がウクライナ。ウクライナ全人口の20パーセントが餓死。

組織:クメール・ルージュ(カンボジア)
指導者:ポル・ポト
死亡者:100〜300万人
カンボジア全人口800万人のうち、1/3が消滅したといわれる。




posted by ヒロミシュラン at 12:03 | Comment(0) | ノンフィクション | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする