パリジェンヌにみる、強く美しい女性とは

前回紹介したフランス人は10着しか服を持たないのファッション&ビューティ 編の姉妹版が、フランス人は10着しか服を持たない ダイエット&ライフスタイル 編だ。

これまたパリジェンヌ大絶賛の書だが、基本的にフランスに好意的なわたしでも、さすがに眉唾なしには読めない。

パリの街を歩いていると、思わず振り返りたくなる、美しい女性を目にすることが多いのは事実。しかし、それは何もパリに限ったことではなく、言ってみれば、ドイツの街でも、なんならロンドンでも、お洒落でエレガントでスレンダーな金髪美人はたくさんいた。北欧になると、この割合はさらに高まると聞く。

パリジェンヌを美しく見せるのは、パリの街そのものに原因があると思われる。街全体が博物館のように美しく、どこを切り取っても絵になる。その美し過ぎる街並みが、そこに暮らす人々を実物以上に優雅に、美しく見せているのだろう。そしてあのフランス語。ボンジュール。その美し過ぎるサウンドを聴くと、この際、話される内容の方はどうでもよくなってしまう。

例えば、カフェ。ある晴れた日曜の午後、パリの街角にあるカフェの一角に座り、カフェオレを飲みながら小説を読む。まるで映画のワンシーンのようだが、実際にこれをやると、地面にはアルコールがこぼれ、あの独特の饐えた臭いが漂っているかも知れないし、テーブルには食べかすが散らばり、イスは古くてガタがきているかも知れない。基本的に無臭で、新しいモノにあふれ、それらが清潔に維持されている大都市は、世界広しと言えど、東京くらいではないか。

その昔、会社のカネでヨーロッパを旅行したとき、陸続きではあるのものの、各国のキャラのあまりの違いに唖然とした覚えがある。誠実で勤勉なドイツ人に比べ、パリに住む人々は労働意力が低く、よって国家としての統制もゆるく、しかしプライドだけは雲を突き抜けるように高い、非常にとっつき難い人種であると思えた。

しかし本書は、そういうつっ込みどころをすべて補って余りあるほどの完成度である。恐らく、フランスの上流階級および一部の中流階級では、本書で書かれているような現実が、実際に行われているのだろう。つまり、自分に合う、質の高いものを大事に、長く使う、体に良くて美味しいものを、節度を持って食べる・・などだ。

本書に描かれているパリジェンヌの生き方を前にして、東京で一人暮らしをする自分が、みすぼらしく、可哀相でならなかった。人として生まれ、このままでいいはずがない。今後、自分がどのような生き方をすべきか、大いに参考になった。あまりにも参考になり過ぎて、ノンストップで3べんも読み返してしまったほどだ。

フランス人は10着しか持たないのxx編とxx編は、はっきりいって素晴らしい。活字で構成されるオリジナルの方は、助長と蛇足で読むに耐えないが、こちらの漫画編は、オリジナルにあるすべてのムダを削ぎ落とし、要点だけを美しくまとめ上げてある。まさに、編集の勝利。

もし、あなたが人生に迷い、生き方の方向性がぶれそうになったら、藁にもすがるつもりで本書を手に取り、初めから終わりまで読み通すといい。読み返すたびに、また新たな決心とともに、生まれ変わろうとする自分がいるはずだ。これは、自分に言い聞かせていることでもある。


posted by ヒロミシュラン at 12:10 | Comment(0) | 自己啓発で心豊かに | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする